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スケルトンからはじまる、無垢材リノベーションの魅力
はじめに
リノベーションの大きな醍醐味のひとつが、「古い内装を解体してスケルトン状態にし、理想の空間をゼロから創り上げられる」ことです。スケルトンとは、構造体だけを残し、壁や天井、床、設備などを取り払い、骨組みの状態にまで解体した段階を指します。今回のブログでは、実際にスケルトン状態からどのように無垢材を取り入れて空間を蘇らせたのか、その工程と完成イメージについてご紹介します。
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スケルトン状態のメリットと可能性
上の写真(ビフォー)👆は、まさに解体工事が完了してスケルトン状態になったばかりの様子です。壁紙や床材が剥がされ、配管や配線も一部露出しているので、一見すると「これから本当に住める空間になるの?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、スケルトン状態はある意味“真っさら”な状態とも言えます。間取りの再構成や、配管・配線の取り回しを柔軟に見直せるため、リフォームよりも自由度が高く、思い切った空間づくりが可能になります♪加えて、劣化している箇所や断熱不足などの問題点を発見しやすく、補修や断熱材の追加などをこのタイミングで行えるのも大きなメリットです。
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無垢材リノベーションが注目される理由
ここ数年、リノベーションにおいて無垢材を採用するケースが増えています。その背景には、以下のような理由があります。
1. 自然素材ならではの温もり
無垢材は合板フローリングやシート仕上げの建材とは異なり、天然の木の風合いをそのまま活かしているため、足触りや肌触りが柔らかく、室内にいながら自然を感じられる空間を演出できます。
2. 経年変化を楽しめる
無垢材は使い込むほどに色合いや艶が深まり、独特の味わいが生まれます。小さな傷さえも“味”になり、思い出が刻まれるような感覚を楽しめるのが魅力です。
3. 調湿効果と快適性
無垢材は湿度を吸ったり放出したりする特性を持っています。日本の四季に合わせて自然に湿度を調整してくれるため、夏はベタつきにくく、冬は乾燥しにくい空間に近づけてくれます。
4. 健康面への配慮
化学物質を含む建材を極力避けたいという方にとって、無垢材は安心感のある選択肢です。アレルギーをお持ちの方や、小さなお子さま・ペットと暮らすご家庭でも取り入れやすい素材といえます。
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施工の流れ:スケルトンから完成まで
それでは、実際にスケルトン状態から無垢材を活用したリノベーションがどのように進んでいくのか、主な工程をご紹介します。
1. 解体工事と現地調査
まずは既存の内装や設備をすべて解体し、スケルトン状態をつくります。ここで床下や壁内部、天井裏などを確認し、劣化箇所の補修や配管の交換が必要かどうかを見極めます。古い建物ほど配管や電気配線が老朽化していることが多いため、この段階で適切な対策を行うことが重要です。
2. プランニングとデザイン
スケルトン状態を前提に、間取りの変更や動線の最適化、デザインコンセプトなどを固めていきます。無垢材をどの程度使うのか、床材・壁材・天井材などにどう配分するのか、内装の色合いや照明計画をどうするかなど、トータルで考えることで統一感のある空間に仕上がります。
3. 下地工事と断熱強化
プランが決まったら、まずは床や壁、天井の下地を作り直します。このタイミングで断熱材をしっかり入れ直すことができるため、冬の底冷えや夏の暑さ対策にも大きく貢献します。古い建物では断熱が不十分なことが多いため、ここで断熱性能を向上させておくことで、光熱費の削減や快適性の向上が期待できます。
4. 無垢材の施工
下地が整ったら、いよいよ無垢材を張っていきます。フローリングの場合、床暖房との相性や部屋ごとの用途を考慮し、最適な樹種を選ぶことが大切です。オークやウォルナット、パイン、ヒノキ、スギなど、木それぞれに硬さや色合い、香りが異なるため、実際にサンプルを見比べながら検討するとよいでしょう。壁や天井に無垢材を使用する場合は、木目や節をどの程度活かすか、塗装仕上げにするかオイル仕上げにするかなど、デザイン面での選択肢も豊富です。
5. 仕上げとクリーニング
内装が完成したら、最後に細部の仕上げや建具の取り付け、塗装やオイル仕上げなどを行います。無垢材は施工後にオイルを塗布することで耐水性や汚れ防止効果を高め、木の美しさを長持ちさせることができます。最後にクリーニングを行い、家具やインテリアを配置して完成です。
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ビフォーアフター:自然と暮らす空間へ
今回の施工では、上の写真のように解体直後のスケルトン状態から、床・キッチンなど一部に無垢材を採用しました。たとえば、リビングダイニングの床にパイン材を採用し、木目の表情を活かすためにオイルフィニッシュで仕上げています。これにより、部屋全体が柔らかなトーンにまとまり、人が集まりやすい落ち着いた空間に変身しました。
キッチンまわりは水まわりのため、汚れやすい壁の部分などはタイルやキッチンパネルを採用しつつ、キッチン天板には無垢材を使うことで、スペースごとに分けながらも統一感を演出しています。木の温もりを感じながら料理を楽しめるのは、無垢材リノベーションならではの魅力と言えるでしょう。
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メンテナンスと長く住まうために
無垢材は定期的なメンテナンスが必要とはいえ、難しいことはありません。オイル仕上げの場合は年に一度程度、メンテナンス用のオイルを塗布することで木の艶がよみがえります。小さな傷やへこみは紙やすりで軽く削ってからオイルを塗ると目立ちにくくなり、経年変化とともに“家族の歴史”として愛着が増していくのも無垢材の良いところです。
また、湿気が多い時期はこまめな換気や除湿を行い、冬場の乾燥時期には加湿をするなど、適度な室内環境を保つ工夫も大切です。
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まとめ:スケルトンリノベーションで理想の住まいを実現
スケルトン状態にすることで、間取りの自由度が高まり、無垢材をふんだんに使った空間づくりが可能になります。自然素材の温もりや経年変化を楽しみながら、断熱や配管などのインフラ部分も同時に見直せるため、見た目だけでなく住み心地の面でも満足度が高いリノベーションとなります。
もし、現在のお住まいに使い勝手やデザイン面での不満がある場合は、思い切ってスケルトンリノベーションを検討してみてはいかがでしょうか。今回ご紹介したように、無垢材を取り入れることで“自然と共に暮らす”豊かな住空間を実現できるはずです。スケルトン状態からの劇的なビフォーアフターは、きっとご家族やご友人にも驚きと感動を与えることでしょう。
エルワークスでは、スケルトンリノベーションや無垢材を活かした空間づくりを多数蓄積しており、お客様の理想を形にするお手伝いをさせていただいています。ご興味のある方は、ぜひお気軽にご相談ください。あなたの暮らしにフィットした、世界にひとつだけのオーダーメイド空間を一緒につくり上げましょう♪
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。スケルトン状態から始まる無垢材リノベーションの可能性が、少しでも伝わっていれば幸いです。これからも当ブログでは、リノベーション情報を随時アップしていきますので、ぜひチェックしてみてくださいね!
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